東北地方太平洋沖地震の被災地の方々へお見舞いもうしあげます。
この度の大津波に見舞われた方々の姿を連日テレビ、新聞などで拝見しておりますが、その惨状には言葉もありません。そして、震災後1週間経った現在でも避難所によっては十分な物資も届かないとの状況を聞くにつけ、高齢者、赤ちゃん、小さな子どもを抱えたご家族の心配と不安はいかばかりかと思います。それに追い打ちをかける原発災害というこれまで経験したことのない事態が私たちの国を襲っていて、まさに災害列島としても世界の先端的存在となってしまいました。
災害列島に住むわたしたちは、国や自治体が津波、地震防災に関してはこれまで万全の態勢で臨んでいるという信頼をもっておりましたし、特に東北地方沿岸部の自治体、住民のみなさんは、明治以来の三度の津波体験を生かした防災策には自負もお持ちであったと思います。また、東北という地域の体験を生かした地道な研究の積み上げによって津波学は、防災も含めて、世界のレベルを左右する高度な段階にありました。しかしながら、今日の被災地の姿には無念の思いが募ります。
今はともかく、嘆くことではなく、今後被災地をどう再生させるのか、これは被災地の住民だけでなく、わたしたち歴史地震研究会に属する研究者としても、可能な限りの知恵と力を出さなければならないと思っております。
現状は、残念ながらまだ緊急の救援・救護も行き届かない状況です。この段階をともかくも乗り越え、まずはライフラインの復旧、そしてさらに復興プログラムが組み立てられるよう、わたしたちも後方で支援の輪を広げる努力をいたします。どうか、この困難時を無事に乗り越えられますよう祈念しております。
付記:なお、わたしども歴史地震研究会は、今回甚大な被害を受けられた大船渡市において、2006度の研究大会を開かせていただきました。その折には大船渡市からは多大のご支援を受けましたことを今更ながら思い起こします。その時にご協力いただきましたことについて、少しでも御恩をお返しできるよう、わたしどもも学術・研究分野におきまして今後一層努力するつもりでおりますことを申し添えます。
2011年3月17日
歴史地震研究会
代表 北 原 糸 子